【具体例付き】英検準一級ライティングのコツ

CSEスコア制度により、英検準一級はリーディング、リスニング、ライティングと3技能均等配点(各750点満点)です。

いくら2項目で満点を獲得しても、残り1項目が低いと、それで不合格になります。極端な話、例えば次の通り。

リーディング:750点(満点)
リスニング :750点(満点)
ライティング:0点 (0点)

合計:1500点

英検準一級1次試験の合格ラインは決まっていて、1792点が合格点です。

従って、上記の場合、少なくともライティングで1792点-1500=292点を獲得しないと未達となり、上記のような偏りのあるスキルでは準一級等の検定に合格できない仕組みとなっています。

リーディング、リスニングともに英検準一級を受験する層にとっては満点は厳しいでしょうから、およそ600点くらいを目標とした場合、目標の1792点まであと600点近くをライティングで獲得する必要があります。

  • リーディング、リスニングは過去問もあるし、ある程度自分の実力や身に付けた成果を測りやすいけど、ライティングってどうやって合格する力をつけていけばいいんだろう?
  • ライティングは自己採点ができないし、過去問でもどれくらいの点数が取れるようになっているのか全くつかめないから、本番での失敗が心配。
  • 何かライティングのコツのようなものはあるのかな?

こんな悩みにお答えします。

▽想定読者

ライティングが苦手ではないが何を対策すべきかイマイチピンと来ていない人
過去に受験歴があり、600点に到達しなかった人

▽この記事を読んだ後に得られるもの

英検準一級ライティングの概要が分かる
ライティングの点数構成と注意事項が分かる
ライティングのコツが掴める
ライティングの時間の短縮方法が分かる

▽この記事を読む上での注意事項

ライティングのコツを知ることは非常に重要。ですが、コツを抑えて時間内に書く練習量も大切。



英検準一級ライティングの出題は3パターン

まずは英検準一級のライティングのルールと、どんな問題が出題されるのかを見てみます。

英検準一級ライティングのルールとコツ

<ルール>

与えられた1つのトピックに対してエッセイを書きます。

私たちの意見を支えるための、あらかじめ与えられた4つの観点から、2つを選択して、序論・本論・結論の構成で書く必要があります。

序論から結論までをおよそ120~150語で書き、回答欄の枠外に出ないようにします。

<コツ>

序論・本論・結論はある定型文があり、ほぼ何も考えずに書くことができるので、何も見ずにスラスラと定型文を書けるように練習しておくことです。

またそこで使用(消費)する語数もおおよそ検討がつくため、本当に書かなければいけない語数はもっと少ない事を知る事です。

私たちがテスト時間内に考えなければいけないことは、

1.自分の考え(主張)の方向性を定める

2.それを支える論理的な文章構成を考える

3.上記文章構成に従い、英作する

この3点のみです。ただしいきなり自分の常識にあてはめて主張を決め込むのはリスクが大きいです。順番に説明しますね。

1.自分の考え(主張)の方向性を定める

自分の主張を決める際、与えられたトピックを読んだ瞬間に自己主張を決めてしまいがちです。かくいう私もその一人でした。

ですがこれはリスクがあるので辞めておいた方が良いです。

私自身の体験談ですが、焦りのあまり自分の考えに固執して思いつくまま書き出したは良いものの、途中で意見がまとまらなくなり、大幅に時間をロス、見事ライティングで不合格点をたたき出す、失態を犯したことがあります。

みなさんには同じ轍を踏んでもらいたくないのであらかじめお伝えしておきますね。

自分の主張は、与えられたトピックとポイントに目を通した上で、具体例を書きやすい立場にたって決めてください。

例えば、

TOPIC
Agree or disagree: The society should promote a technology-free life
Points
1 Health
2 Escape from pressure
3 Effect on the environment
4 Efficiency

の場合、私なら3と4の視点をつかって、Agreeの立場を選びます。

なぜなら、

3 電車や車、飛行機を使わずに済めば、窒素酸化物等の環境汚染物質の排出を抑える事ができる

4 テレワーク等をつかえば移動時間をなくしてより業務効率化につなげられる

とパッと理由が思いつき、自分にとって書きやすいからです。

2.それを支える論理的な文章構成を考える

また、挙げた理由について、具体的な事例がない場合はただの思い付き、思い込みと捉えられ、説得力に欠けますので、具体的な事例を述べられるかも重要です。

3.上記文章構成に従い、英作する

詳細は、下記「身に付けるべきライティングの型」で説明します。

英検準一級ライティングに出題される3パターン

出題のされ方は全部で3パターンしかありません。それぞれの出題例をご紹介します。

出題例1:Agree or disagreeの二択を迫るパターン

Agree or disagree:World peace is an achievable goal.

出題例2:Should、Can、Will、Are、Is、Has、等で問うパターン

Should democratic nations actively promote the spread of democracy.

出題例3:その他

What should small, independent shops and businesses do to survive in modern society?

出題テーマは下記の通り、多岐にわたります。

経済、政治、モラル、環境、平和、国際、医療、健康、教育、家族

何やらこれだけ見ると難しそうですよね。これ全てに対応するだけの準備はほぼ不可能です。

また質問の中に意味の分からない単語が出てきた時点で半分「詰んでしまう」ので、英検準一級を受験する上で最低限の単語力は身に付けておいたほうが良いです。

ただし、テーマは多少難しいものの、ライティングには半分「作業」があるので、それがリーディングやリスニングと大きく異なり、かつ点数を伸ばしやすいポイントになります。

また、質問のパターンが上述の通り分かれていても、答え方はパターンに集約できるのも英検準一級のライティングの特徴。

それをこれから解説していきます。

英検準一級ライティングの点数配分は?

英検準一級ライティングの点数配分は下記4項目に分かれています。

1. 内容

2. 構成

3. 語彙

4. 文法

各4点満点でライティングは計16点満点です。

素点とCSE得点は異なりますが、素点であったとしても最低12点は獲得しておきたいところです。

1.内容

賛成か反対か、トピックに対して明確に自分の考えを表現できていること。

間違いを犯しやすいポイントは題意の取り違えです。提示されているトピックを正確に理解することが大切です。

トピックに対して全く関係のない内容を書くと、ここの配点が0点になります。

2.構成

  • 問題の指示通り、序論・本論・結論という構成で表現されていること。
  • また、本論には、主張に対する根拠と具体例が表現されていること。
  • 字数制限が守られていこと。

字数が少ないのは減点対象ですが、字数オーバーについては枠をはみ出さない限り問題ありません。

枠からのはみ出しについて厳禁なのは、そういう指示だからです。

Any writing outside the space will not be graded.

3.語彙

  • トピックにふさわしい語彙で表現されていること。
  • 同じ語句や表現が繰り返し使われていないこと。

トピックにふさわしい語彙とは、難易度の高い単語ではありません。内容に適切な語彙が使用されているか、ということです。

例えば、地球の環境問題に関するトピックで、産業廃棄物の海への「投げ捨て」を表現する際には、どんな単語を使用したら良いでしょうか。

投げ捨てならばthrow awayが簡単に思いつきますが、川や海への投げ捨て(投棄)ならばdumpの方がより適切です。

dumpには不適切な場所に、不当に捨てるというニュアンスがあるからです。

適切な語句を用いる、というのはそういう意味です。

Often, materials that can’t be recycled end up being burned illegally, dumped in landfills or waterways, creating risks to the environment and public health.

https://www.bbc.com/news/world-48444874

多くの場合、リサイクル不可能な素材は不法に燃やされ、埋め立て地や水路に投棄されることになり、環境と公衆衛生にリスクをもたらす

同じ語句や表現が繰り返し使われていないこと、とは例えば下記のような使用を避ける、ということです。

To begin with, …..
For example,
Secondly,…..
For example,

「例えば」の言い回しはFor instanceがあるため、上記の例でいえば、二つ目の例示の前にはFor instance等別の表現を使った方が良い、ということです。

4.文法

正しい文法で書けていること。

その名の通り、文法的な誤りなく英作をするということです。

特に前置詞の誤った使い方をしないように、正しい文法を脳や口に音として染み込ませておくことが大切です。

×:have a good idea of what they are looking.

〇:have a good idea of what they are looking for.

また、スペルミスや三単現sのつけ忘れ、時や条件を表す副詞節は未来の事でも現在形で表す、などの中学校レベルの文法も、焦っていると犯してしまいがちなミスになります。

ライティング時に注意すべき点

英検準一級ライティング、と聞くと気負ってしまって難解な表現や単語を使わなければ高得点を望めない、と勘違いしてしまいがちですが、これは事実とは異なります。

中学レベルの容易な単語であっても適切な使われ方であれば全く問題なく減点の対象にはなりません。

むしろわざと高度な単語を用いたことで不自然な表現になる方がよほどリスクになるため、使用方法や適切な使用場面が分かっていない単語を使う事は避けるべきです。

やはり一番大切なのは「内容」です。多少易しめの単語や言い回しを多く使ったところで、内容にしっかりと理論と根拠が伴っていれば、かなり高得点を獲得することができます。

実際私がお試し受験として英検2級と同時に準一級を受験した際、試験としては不合格でしたが、ライティングは90%を超える得点を取りました。

2級レベルの語彙や言い回しでもトピックに沿っていれば全く怖くないということです。

ぜひ参考にしてください。

身に付けるべきライティングの型

英検準一級のライティングをパターンに当てはめて答えやすくするため、「型」を身に付けます。

全てのトピックに対して使用できますので、上記3パターンの問いかけが来ても、全て下記の通りに当てはめます。

実際の解答例に基づいて各段落の構成を見ていきます。

TOPIC
Agree or disagree: The natural environment in Japan is being seriously damaged.
Points
1 Pollution
2 Plant and animal extinctions
3 Population changes
4 Global warming

序論
I agree that the natual environment in Japan is being seriously damaged.I have two reasons to support my opinion.

本論
To begin with, the air is being polluted by…. . For example,…..

本論
Secondly, many kinds of plants, animals are becoming extinct…… . For instance, ….. 

結論
it is for these reasons that I believe the Japanese environment is being damaged.

序論の書き方

賛成か反対か、自分の立場を決めたら、I agree thatかI disagree thatに続けて、TOPICの文章を書き写します。

書き出しの他の言い方には下記があります。

I agree(disagree) with the idea of ….

本論の書き方

「まず初めに」「第2に」で書き出し、「例えば」などの例示や「それゆえに」などの因果関係を示すつなぎ言葉を添え、自分の意見を述べます。

効果的なつなぎ言葉には下記があります。

書き出し

First of all
To begin with
Second of all
Secondly

追加

Moreover
Furthermore
Besides
In addition

例示

For example
For instance
To give an example
such as

結果

So
Therefore
As a result
Consequently
accordingly
Thus
Hence

逆説

However
Nevertheless
On the contrary
In contrast
Whereas
Even though
On the other hand

結論の書き方

これらの理由により、というつなぎ言葉を添え、序論の文とほぼ同じ文章を書きます。

効果的なつなぎ言葉には下記があります。

Because of these reason,
It is for these reason that
According to these reason above,

これらの中で自分が使いやすいものをピックアップして、自分のオリジナルの型を作り上げると良いと思います。

たくさん知る事も大切ですが、今回は何を使おう、という事に悩む時間はありません。

使うフレーズを予め決めておき、自分の考えと根拠を論理的に並べて説得力をあげるにはどうすれば良いかということに時間を割いてください。

使用可能な文字数はおよそ100語

序論と結論ではほぼ同内容が繰り返され、約50語が消費されますので、上限を150語とした場合、のこり100語で意見と根拠を2つ述べれば良いことになります。

つまり、1つの観点(Point)に対して50語です。意外と少ないと感じられるはずです。

したがって、だらだらと書かず、「簡潔に意見を述べ、的確に例示する」ことを意識してください。

おおよその概要を自分の中で確立できたら、あとは時間を測って自分の英作に必要な時間、必要な文の数、単語の数を体に覚えこませることが大切です。

私は型を徹底的に身に付けるために、ライティング専用教材を購入しました。

おすすめは旺文社のライティング問題集です。問題数が多く、agreeとdisagree両方の例が掲載されているため、論理の構成方法を学ぶには非常に参考になると思います。

英検準一級ライティングの時間を確保するために必要な事

英検準一級攻略に必須なライティング、最低でも20分は確保したいところです。

ですが、SNSでも「ライティングは間に合わなかった」「100語もかけてない」などと言った受験生の感想が飛び交っていることも事実。

時間が足りずにライティングが不十分だとすれば、それは十中八九、不合格でしょう。

だからといってリーディングよりライティングを先にやるべきだ、と指導する先生も多いようですが、私はそう思いません。

なぜなら前から順番に解いてきて、きちんと時間を余らせてリスニング対策にも時間を割けたからです。

ですが、これをするにはリーディングの速度がカギになります。どちらを先にやるべきかは受験するみなさんの力次第です。

圧倒的にリーディングが得意なのであれば、先にライティングに時間を割くべきでしょうし、どちらも同じような得点率なのであれば、どちらからやっても良いと思います。

ただし、あとに残された方は少なからず時間とのプレッシャーの中やることになりますので、得意な方をあとに残しておくという方が心理的には有利に働くに違いありません。

いずれにしても、90分内でリーディング・ライティングをしなければいけないということは、相応の読解スピードが要求されます。

時間が足りなくなる人は、どこでつまづくのかきちんと分析し、語彙不足なのか、読みなれていないのか、文法の知識が不足してるのか、等自分の実力を正しく把握することが大切です。

結局は単語を知っているか知らないかに帰結する

リーディングパートの速度を上げる事がライティングの得点に大きく影響します。

リーディングは、文法的な解釈が難しくて理解できない、というよりは、知らない単語が次々出てくることで何を言ってるのか分からなくなる、ということで時間が掛かってしまう事が多いと思います。

少なくとも私はそうでした。

ですが、知っている単語しかなくなれば、一語一語読み進まなくても「だいたいこういうテーマの事を話してるパラグラフだな」とすっ飛ばして読むことが可能になります。

リーディングは基本、各パラグラフに対して1つの質問、という構成なので、パラグラフの内容が理解できる=問いの答えが見つけやすくなる、ということですよね。

うまく言い換えられているものを探していけば、結果的にリーディングが速くなることに繋がります。

したがって、リーディングスピードアップの1つの対策として、英検準一級相当の語彙力を身に付ける、ということを推奨いたします。

私は英検準一級のでる順を99%暗記してしまったので、本番で分からない単語はほぼありませんでした。(科学的分野の専門用語などは初見のものが多いですが、文脈からだいたい想像できるようになります。)

知らないよりは知ってる方が強いに決まっています。

英検準一級ホルダーとして胸を張って言えるような語彙力を目指して、単語暗記にも時間を割きましょう。

ここまでのまとめ

■英検準一級ライティングの出題は3パターン

英検準一級ライティングのルールとコツを、出題される3パターンとともに把握し概要を掴みました。

■英検準一級ライティングの点数配分は?

ライティングの点数配分を、4つのパート(内容・構成・語彙・文法)それぞれの注意点とともに把握しました。

■ライティング時に注意すべき点

難解な単語を使えば高得点を取れるということではなく、適切な表現を選ぶというのはどういう事かを見てきました。また冗長的な言い回しを避けることも大切な加点要因です。

■身に付けるべきライティングの型

英検準一級ライティングには型が存在します。自分が使いやすい表現を繰り返し練習し、定型文と化して極力時間を本論に割くことができるようにすることが大切です。

■英検準一級ライティングの時間を確保するために必要な事

TOPICによっては時間がかかってしまうリスクをはらんでいるのがライティング。そこには最低でも20分は時間を確保しておきたいところです。これを可能とするためには、リーディングの速度アップは必須です。

リーディングが先かライティングが先か、受験するあなたの得意分野がどちらなのかによりますが、時間制限とギリギリの戦いになるため、後から取り組むのは得意なパートにしておく方が無難です。

■結局は単語を知っているか知らないかに帰結する

リーディングの速度を上げるために、単語力増強は大きな対策の1つです。でる順などの単語帳をきちんと暗記し、英検準一級に相応しい語彙力を身に付けることが合格への近道です。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です